ゼロの使い魔は、異世界に召喚された主人公がヒロインと成長していく異世界転生物語です。
メインヒロインは釘宮理恵さんが演じており、釘宮病感染源のひとつになっています。筆者も放送当時にドハマリし、日野聡さんとふたりでやっていたラジオも毎週聞いていました。
今回は15年ぶりにゼロの使い魔を見ていて、当時持って見た印象を見直してみて感じたことの違いをまとめました。
画像引用元:https://animestore
丁寧に描かれた異世界転生モノ
巨乳キャラに才人がデレデレして、ルイズがキレるというイメージでした。
今回1話を見て気がついたのは、異世界転生モノであるということに気が付きました。
ゼロの使い魔は、アニメを見てきた中で一番最初に見た異世界転生アニメということになります。
巨乳キャラへのデレデレは1期ではかなり控えめでした。辛味があったキャラの中で巨乳だったのが、シエスタ・キュルケと2人しかいなかったたからもしれません。
分かりやすい差別が存在する
貴族と平民というふたつのワードで立場を分類しています。
貴族はただお金持ちと言うだけでなく、魔法を使えるという特性を持ちます。魔法を使えることでできることが増え、優位な立ち位置になっています。
立場は利用しても筋は通す
この世界の貴族は、自分の言葉に嘘はつかないところが特徴です。悪意のある言葉を言っても、世界観を考えたらそれは普通。
言ったことに対して相手が行動すればしっかりと対価を渡す。行動がしっかりしているので、見ていて不快感がありません。
それどころか、寛大な対応にビックリさせられることもあります。
魅力的なヒロインたち
ヒロインはみんな周囲との関係を大切にしていて、悪意を持ったキャラクターはいません。純粋な気持ちと気持ちがぶつかり合ったやり取りを楽しめます。
ルイズ
ゼロの使い魔のメインヒロイン。CV釘宮理恵さんでその甘い声に失神した人も少なくないはず。
「バカ犬」など罵声が目立ちますが、実際はもの凄い真っ直ぐでがんばりやさん。
魔法が使えずに馬鹿にされるのにも耐え、頑張り続けています。
キュルケ
「男を誘惑しまくる魔性の女」というのが初視聴時の印象。
色気が見立つキュルケですが、今回改めてゼロの使い魔を見てみて、ものすごい友達想いの一面があることに気が付きました。
自分に気持ちに素直で、包容力のあるキャラクターです。
タバサ
ぶっちゃけ初見時は、ただの物静かな女の子ぐらいの記憶しかありませんでした。
今回最初から見直してみて、素直で周り想いなとてもいい子だと気が付きました。
放送当時は学生だったので、タバサのよさに気付けなかったと感じました。
シエスタ
ヒロインの中で唯一の平民。一途にわかりやすく、才人に好意を向けています。
ルイズと言い争っているような印象を持っていましたが、1期時点ではあまりルイズと直接的な関わりはほとんどありませんでした。
各話感想
第1話「ゼロのルイズ」
画像引用元:https://animestore.docomo.ne.jp/
完璧な導入
最近は異世界転生アニメが増え、「召喚の儀式が行われました。転生しました」「トラックに轢かれました。転生しました」ぐらいの軽い内容で話が始まることが増えています。
ゼロの使い魔は、1話を丸ごと使って、主人公を召喚するまでの流れを描いています。
ルイズとキュルケの対比が分かりやすい
私生活を描く場面があり、キュルケは魔法を使って棚を開けたり、洋服を出したりします。
一方でルイズは、棚を開けるのは自分の手。魔法が使えないことを分かりやすい対比を使って表現しています。
主人公が魔法を信じて終わる完璧な1話
主人公は召喚された場所をヤバい宗教団体と考え、逃げ出そうとします。
しかし魔法を使って捕らえられ、本当に魔法の存在する世界だと認識します。
第1話「ゼロのルイズ」感想まとめ
1話では、主人公が異世界に召喚されるまでの流れを丁寧に描いています。
最近では当たり前になった異世界転生モノ。省かれがちな展開までしっかり表現されていて、早く次を見たいとワクワクさせてくれます。
第2話「平民の使い魔」
画像引用元:https://animestore.docomo.ne.jp/
召喚された才人は平民。魔法を使えず、貴族たちからバカにされます。
バカにされること自体は期にしていなかった才人ですが、天性の煽り体質。貴族のひとりを怒らせて決闘をすることに。
ボロボロになりながらも、たまたま手にした剣を使っての大逆転は爽快です。
第3話「微熱の誘惑」
画像引用元:https://animestore.docomo.ne.jp/
キュルケが自分の色気を使ってあれやこれや大奮闘。才人を巡った争いがはじまります。
ルイズにあって自分は持っているものを駆使するキュルケ。しかし才人の感覚はこの世界の人たちとは違っていて、ズレた反応しし続けます。このギャップが面白すぎて思わず笑ってしまう話です。
第4話「メイドの危機」
画像引用元:https://animestore.docomo.ne.jp/
シエスタが貴族の家でメイドで働くことになり、才人が救い出そうとする話です。
世界観を考えれば才人の行動はわがままそのもの。それに対しての貴族の寛大な対応に目が惹かれます。
助けられたシエスタは才人にキスをして、新たな恋の戦いが勃発しそうです。
第5話「トリステインの姫君」
画像引用元:https://animestore.docomo.ne.jp/
トリステインの姫君が学校にやってきます。その目的は品評会に参加するため。
姫様はルイズと幼馴染で、本当の目的はルイズと会うためでした。
ルイズと才人の関係を見て、寂しいような羨ましいような表情を浮かべる姫様。
心のうちはこの話では明らかにされませんでしたが、事件が起こり、今後の展開に影響していきそうです。
第6話「盗賊の正体」
画像引用元:https://animestore.docomo.ne.jp/
ルイズがデレる回です。釘宮ボイスで脳がトロトロになります。
ただデレるのではなく、段階を踏んでいしっかりデレているの分破壊力バツグンです。
第7話「ルイズのアルバイト」
画像引用元:https://animestore.docomo.ne.jp/
ルイズが平民に化けてアルバイトをし、横暴な貴族をとっちめます。
その前に才人がアンリエッタ姫の唇にキスしてしまうなんてことも……アンリエッタ姫の反応にも注目です。
第8話「タバサの秘密」
画像引用元:https://animestore.docomo.ne.jp/
タバサの過去をしったキュルケのいい女っぷりが際立つ回でした。
話の内容全体としてはちょっと箸休め。今後の展開に影響してきそうな伏線たっぷりの回でした。
第9話 「ルイズの変心」
画像引用元:https://animestore.docomo.ne.jp/
誤って惚れ薬を飲んでしまったルイズ。才人にデレデレ状態になり、甘々なボイスを堪能できる回です。
釘宮病患者は必見です。
第10話「姫君の依頼」
画像引用元:https://animestore.docomo.ne.jp/
ルイズの許婚が登場。ルイズの照れた表情に才人がモヤモヤした感情を露わにします。
第11話「ルイズの結婚」
画像引用元:https://animestore.docomo.ne.jp/
ルイズに許嫁に敗れた才人は落ち込み、ルイズとすれ違いを起こしてしまいます。
そのせいでルイズがピンチに陥ります。ルイズと才人の絆が深まる話です。
第12話「ゼロの秘宝」
画像引用元:https://animestore.docomo.ne.jp/
最終話に向けて伏線が一気に回収されていく回です。ルイズと才人のいつもの痴話喧嘩をきっかけに、話が一気に進んでいきます。
第13話「虚無のルイズ」
画像引用元:https://animestore.docomo.ne.jp/
王道の王道たるゆえんが詰まっている最終話です。
魔法が使えないと散々言われてきたルイズの覚醒。共に戦ってきた友人の助け。
これまでの話がこの1話にすべて詰まっています。
まとめ
ゼロの使い魔は、ひとつひとつのシーンが丁寧に描かれた異世界転生モノです。
「貴族なのに魔法を使えない」「胸がない」とコンプレックスばかりのヒロイン・ルイズが主人公・才人との出会いをきっかけに前向きに進んでいく話です。
弱さと向き合いながら頑張る姿に心を打たれ、つい応援したくなります。
ゼロの使い魔は平成に放送された釘宮病の代表作のひとつ。それが令和になってほぼ同じキャストでアニメ「Lv2からチートだった元勇者候補のまったり異世界ライフ」が放送されました。
ゼロの使い魔同様にストーリーがしっかり作り込まれていて、王道の展開をじっくり楽しめます。
ヒロインは釘宮理恵さんでそのボイスのよさがいかんなく発揮されています。
釘宮病患者なら再発間違い無しの作品になっているのでぜひ見てみてください。
キャスト
ルイズ:釘宮理恵
平賀才人:日野聡
シエスタ:堀江由衣
ギーシュ:櫻井孝宏
タバサ:いのくちゆか
キュルケ:井上奈々子
アンリエッタ:川澄綾子
モンモランシー:高橋美佳子