3期を見るために10年ぶりぐらいに1期を見返しました。2周目になった今回、新霊てみてきて感じたことをまとめました。
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出会いが人を変えていく人間物語
出会いで変わっている心情の変化が面白い。表向きは強そうに見える登場人物も実は内面はモヤモヤを抱えていたりと、人間の心理が詰まっている。
麗奈も久美子と仲良くなれていなかったら心が折れていそうな場面があったりと人の心は本当に複雑。
徹底的な実力主義の世界
ユーフォの1期の個人的名シーンは、滝先生がやってきて目標を決めるシーン。全国を目標にしたことで、徹底的な実力主義の世界に。
個人的には結果が全て派なんだけど、そう思わない人がいるのも集団行動の難しいところ。
生徒と成長する先生
有言実行を貫く滝先生。心情無視の実力・効率重視は時に反感を呼ぶことも。一見すると冷徹で周囲の輪など気にしていなさそうですが、うまく行かずに悩むことも。
各話感想
第一回「ようこそハイスクール」
吹奏楽部に入るか悩む久美子。麗奈に言った言葉で気まずさを感じてしまっている様子。
高校でできた友人に誘われてようやく入部を決意します。
第二回「よろしくユーフォニアム」
ユーフォ以外のやろうとして逃げ切りに失敗する久美子。
麗奈への後ろめたさで自分が後悔する行動ばかりをしてしまう久美子。ようやく話すことができて束縛から解放されます。
そして現れた滝先生。生徒に目標を決めさせる鬼畜っぷり。
第三回「はじめてアンサンブル」
部内のギスギス感がヤバい。やる気のない人にイライラさせられながらやるのは嫌という葉月の真っ直ぐさがいい。
逆に言ったことを実行しようとする滝先生の一貫性が凄い。
第四回「うたうよソルフェージュ」
真っ直ぐすぎる麗奈。
滝先生の指導で文句タラタラの部員たち。それでも反骨心から練習を続け、サンフェスへの出場を勝ち取ります。
久美子に誘われて練習に参加する夏紀先輩。仕草が色っぽい。
第五回「ただいまフェスティバル」
夏紀先輩が話しかけてくるように。
サンフェスへの出場を決めて成功体験を積んだ部員たち。今までは練習に否定歴だった部員もしっかり練習するように。
サンフェスで整った隊列での演奏を決める。
第六回「きらきらチューバ」
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葉月は中学時代のテニス部で最後に勝てなかった経験から、自分で納得できるレベルになりたいとチューバを頑張ろうとします。ひとつひとつのことに新鮮な表情を浮かべる葉月の姿に、久美子と緑輝は初心者の頃を思い出します。
懐かしさとともに、練習と続けて壁にぶつかった時に続けるためのモチベーションが必要だと考えるようになります。葉月と一緒にチューバの良さを探すもなかなか見つけられず悩みます。
そんなとき、後藤の言葉で葉月が合奏をしたことがないことに気が付きます。早速合奏をし、葉月はチューバの良さを知ります。
わざわざ家に持ち帰ってまで練習しようとする葉月。久美子も釣られて楽器を持ち替えるようになります。
頑張る姿の影響力は、上手い下手も、何年続けているのかも関係ないと感じました。
第七回「なきむしサクソフォン」
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練習についていけず辞めることを決意する葵。ただきついから辞めたのではなく、それまでに様々な葛藤があったことが伝わってきました。
辞めることに対して、はじめて神妙な顔を浮かべる滝先生。ショックを受け、なんとか止めようとする部長の晴香。去年の出来事も明らかになり、3年生の先輩たちの心の内も伝わってきました。
ショックを受けた晴香は1日部活を休みます。戻ってきた時に見せたあすかの安心したような表情ははじめて見せるもの。色々気づきすぎておちゃらけているあすかだからこそ、心から晴香のことを信じているようでした。
第八回「おまつりトライアングル」
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祭りの色恋沙汰は定番。誰個誰が付き合っている、誰を誘うの話題で持ちきりに。葉月は秀一を誘い、告白することを決意します。
その裏で秀一に祭りに誘われる久美子。葉月の気持ちを知っていて、なんとか断るとする久美子。
たまたま現場に居合わせた麗奈は断る口実に使われます。麗奈は断ると思いきや、自分から久美子に集合時間と場所を聞きに行きます。
当日現れた麗奈は純白ワンピース。そんな動きにくそうな格好で、楽器を持って山を登ります。日常から離れた背徳感に憧れていた様子。
そして久美子への興味を口にします。麗奈と呼ぶように伝え、山の上で合奏をします。二人だけの演奏は、お互いの楽器がお互いの音を支えていると実感できました。
第九回「おねがいオーディション」
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近づくオーディション。久美子は先輩と競わないといけないことに気が付き、は過去のトラウマといい子な面が出て怖くなります。そんな時に声をかけたのは麗奈。深い事情は聞かず「自分も頑張るから頑張れ」とだけ伝えます。
なんとも短絡的な伝え方ですが、弱気になっていた久美子にはピッタリの言葉だった様子。オーディション中にあまり練習していないところを振られて不安になりますが、麗奈のことを思い出して乗り越えます。
滝先生がその部分を振ったのは、技術面を見たいのではなく、久美子の精神的な強さを見たかったのかもしれません。
オーディションの結果は、今までの話で出てきた実力通り。頑張ったら報われるという世界ではないと同時に、実力さえあれば学年は関係ないという滝先生の初志貫徹度が伺えました。
そしてその最たる部分はソロポート。香織ではなく、麗奈が選ばれます。晴香はお芋を探してこないといけない……という単純な話ではなく、もう一波乱起きそうな予感がします。
第十回「まっすぐトランペット」
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滝先生と麗奈が入部変前から知り合いだったと知れ渡り、オーディションの結果に不満のあった部員たちの間は微妙な空気に。
実力で勝ち取ったのに文句を言われてイライラのたまる麗奈。オーディションの結果に不満はないものの、納得したいと悩む香織。
そんなとき、公開で再オーディションをすることに。
あすかは心底興味がないと言いつつも、香織に気を使うような行動も。3年生同士の絆を感じました。
第十一「回おかえりオーディション」
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再オーディションで本気で吹くべきか悩む麗奈。勝てば悪役になることが分かっている状況で久美子に気持ちを伝えます。久美子らしい言葉で本音を話すと、麗奈は決意が固まります。
オーディションの拍手の結果は、ほんの少し香織の方に分が。滝先生は香織に「ソロを吹くか」と残酷な質問をします。
実力の差はその場にいた全員が分かっていて、それでも香織に吹いてほしい気持ちとの葛藤で悩む状況。
香織は自らソロを吹かないと口にします。香織自信を納得させるとともに、周囲に香織が決めたのだから何も言うなと伝えているように感じました。
滝先生は麗奈に対して「中世古さんではなくあなたがソロです」とわざわざ口にします。その言い方は、顧問になった当初とは違い、周囲に気を配っているようにも聞こえました。
第十二回わたしのユーフォニアム
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以前の久美子だったら言わなかった「うまくなりたい」「特別になりたい」という本音が表に出てきます。そんな中、指定された部分をうまく吹けずに挫折を味わうことに。
学校に落としたスマホを取りに行ったことで滝先生とふたりで話す機会を手にします。先生になった経緯を聞き、好きなものには自然と惹かれていくと知り興奮気味に話します。
別れ際には、うまくできなかった部分を練習しておいてほしいと伝えられます。ひとつ先の関西大会に向けてという大義名分とともに、久美子の言葉を滝先生が信じてくれた瞬間でした。
最終回「さよならコンクール」
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いよいよコンクール本番。今までの苦悩と努力、部としてひとになるまでの時間が詰まった話でした。
あすかのはじめて見せる寂しげな表情。麗奈のソロを聞く香織の表情。積み重ねてきたドラマがすべて詰まっていました。
OPとED
OPともEDも軽快な曲調で楽しくなるものになっています。
特にOPの歌詞と場面ごとのキャラクターが本編の内容にリンクしたものになっています。
キャスト
黄前 久美子:黒沢ともよ
加藤 葉月:朝井彩加
川島 緑輝:豊田萌絵
高坂 麗奈:安済知佳
田中 あすか:寿美菜子
小笠原 晴香:早見沙織
中世古 香織:茅原実里
塚本 秀一:石谷春貴
後藤 卓也:津田健次郎
長瀬 梨子:小堀 幸
中川 夏紀:藤村鼓乃美
吉川 優子:山岡ゆり
斎藤 葵:日笠陽子
黄前 麻美子:沼倉愛美
松本 美知恵:久川 綾
滝 昇:櫻井孝宏